2026年8月最終更新 · VexaScribe編集部
トランスクリプトとは?
文字起こし・議事録・書き起こしの違いを徹底解説
トランスクリプトとは、音声や映像の発言内容をそのままテキストに変換した記録物です。日本語では「文字起こし」や「書き起こし」とほぼ同義で使われますが、議事録とは異なります。議事録は要約・編集が加えられた文書であるのに対し、トランスクリプトは発言をそのまま記録した一次資料です。
要点まとめ(TL;DR)
- ■ トランスクリプト=文字起こし:発言をそのままテキスト化した逐語記録
- ■ 議事録との違い:議事録は要約・編集済み。トランスクリプトは発言の一次資料
- ■ 3つの形式:素起こし(全発言)・ケバ取り(フィラー除去)・整文(読みやすく編集)
- ■ AIで作成:Whisper Large-v3ベースで日本語精度93〜95%。ファイルを上げるだけで数分
トランスクリプト・文字起こし・議事録の定義と違い
「トランスクリプト」「文字起こし」「書き起こし」「テープ起こし」「議事録」は、日常的に混用されますが、正確には異なる概念です。
- トランスクリプト(Transcript)
- 音声・映像の発言内容をそのままテキストに変換した逐語記録。ビジネス・学術・法律・医療など業界を問わず「音声→テキスト変換物」を広く指す英語由来の言葉。
- 文字起こし
- トランスクリプトの日本語表現。「音声を文字として起こす」行為および結果物を指す。ほぼ同義で使われる。
- 書き起こし
- 文字起こしと同義。放送・テレビ・ラジオ・メディア業界でよく使われる表現。
- テープ起こし
- 文字起こしの旧称。カセットテープが主流だった時代の名残。現在もインタビュー調査・法律・翻訳業界で使われることがある。
- 議事録
- 会議の経過・決定事項・アクションアイテムをまとめた編集済み文書。トランスクリプト(逐語記録)とは異なり、要約・整理が加えられている。株式会社では会社法§318・§371に基づく作成・保存義務がある。
| 項目 | トランスクリプト | 議事録 |
|---|---|---|
| 内容 | 発言の逐語記録 | 要約・決定事項・アクション |
| 編集の有無 | なし(素起こし)〜軽度(整文) | あり(要約・構造化) |
| 法的義務 | 原則なし | 株主総会等は会社法で義務 |
| 作成コスト | AI利用で低コスト | 人間の判断・編集が必要 |
| 主な用途 | 研究・字幕・検索・証拠 | 共有・意思決定の記録 |
文字起こしの種類(素起こし・ケバ取り・整文)
日本の文字起こし業界では、編集の度合いによって以下の3種類に分類されています。用途に応じて適切な形式を選ぶことが重要です。
発言をすべてそのまま記録
「えー」「あのー」「そのー」などのフィラー語、言い間違い、重複、笑いや咳なども含めてすべての発話をそのまま記録します。
適した用途:学術研究・言語分析・法的証拠・インタビュー一次資料
フィラー語・重複を除去
「えー」「あのー」「そのー」などのフィラー語や、言い直し・重複を削除します。発言の内容・順序・表現は変えません。
適した用途:インタビュー記事・商業出版・議事録の素材
書き言葉として読める形に編集
ケバ取りに加えて、文法・語順・表現を書き言葉として読みやすい形に整えます。発言の意味は変えませんが、表現を調整します。
適した用途:社外向け議事録・ビジネス文書・字幕作成
AI文字起こしはどの形式? VexaScribeなどのAI文字起こしサービスは、自動的に軽度のケバ取りに近い結果を出力します(明らかなフィラー語は省略、意味のある発言は保持)。完全な素起こしが必要な場合は、専門の人力文字起こしサービスが適しています。
議事録とは?トランスクリプトとの実務上の使い分け
議事録は会議の経過・決定事項・アクションアイテム・次回予定をまとめた編集済み文書です。トランスクリプト(逐語記録)とは目的・内容・法的地位が異なります。
議事録の法的義務(会社法)
株式会社では、株主総会の議事録(会社法§318)と取締役会の議事録(会社法§371)の作成・保存が義務付けられています。これらは単なる社内文書ではなく、法的効力を持つ公式記録であり、株主総会議事録は10年間、取締役会議事録は本店に10年間の保存が必要です。一般的なビジネス会議の議事録にはこのような法的義務はありませんが、契約交渉・重要決定の記録として証拠機能を持つことがあります。
実務ワークフロー:トランスクリプト→議事録
最も効率的な議事録作成フローは、AIでトランスクリプトを作成し、そこから議事録を生成する2段階のアプローチです。
このフローにより、1時間の会議録音から議事録完成まで15〜20分で完了できます。詳しい議事録の書き方は議事録の書き方完全ガイドをご覧ください。
よくある質問
トランスクリプトと議事録はどちらを作るべきですか?
目的によって異なります。「発言をすべて記録したい」「後から検索したい」「証拠・記録として残したい」場合はトランスクリプト(全文)。「決定事項とアクションアイテムだけ共有したい」「会議に参加できなかった人に要点を伝えたい」場合は議事録。実務では、AIでトランスクリプトを作成→そこから議事録を生成、という流れが最も効率的です。
ケバ取りは必要ですか?
用途によります。学術論文・研究インタビューのような「発話をそのまま分析したい」ケースでは素起こし(ケバあり)が必要です。一方、ビジネス会議の議事録や字幕作成では「えー」「あのー」のようなフィラー語が邪魔になるため、ケバ取りまたは整文が適切です。VexaScribeのAI文字起こしは自動的に軽度のケバ取りを行います。
議事録に法的効力はありますか?
株式会社の株主総会・取締役会の議事録は会社法第318条・第371条に基づき作成・保存が義務付けられており、法的効力があります。一方、一般的なビジネス会議の議事録は社内文書であり、法的拘束力はありません。ただし、契約交渉や重要決定の会議では、議事録が証拠書類として機能することがあります。
AIの文字起こし精度は実用水準に達していますか?
はい、2026年時点でWhisper Large-v3ベースのサービスは日本語の明瞭な音声でWER(単語誤り率)5〜7%台(精度93〜95%)を達成しており、ビジネス・学術用途での実用水準を超えています。ただし早口・ノイズ・複数同時発話では精度が下がるため、重要な記録は必ず人間による確認が必要です。
英語音声のトランスクリプトも作れますか?
はい。VexaScribeは99言語に対応しており、英語・中国語・韓国語・フランス語など多言語の音声を文字起こしできます。英語音声は日本語よりさらに高い精度(WER 3〜5%台)が期待できます。日英混合音声も自動言語検出で処理可能です。
検証日:2026年8月7日 · 会社法条文はe-Gov法令検索(会社法)にて確認
本記事は法的助言ではありません。判断に迷う場合は弁護士等の専門家にご相談ください